【政治学】・解答4・田邉塾ツイッタードリル

【No.16】シュンペーターは、合理的な人民や一般意志の存在を前提とした上で、民主主義は、その意志の実現に努める代表を選ぶことによって、自己の意見を実行に移そうとするものであるとした。○か×か(特別区H24改題)

答:× 解説: J.A.シュンペーターはエリート民主主義の考え方に立つ。一般市民の合理的思考や般意志の存在に疑問を呈して、政治的競争の中で選抜される政治的エリートが政治の意思決定を担うべきとしたんだ。

 

【No.17】シュンペーターは、社会が多元的な要素を持ち多党制をとっている国々でも、各集団の指導者の協同的姿勢と行動によって安定したデモクラシーの維持は可能であるとし、それを多極共存型デモクラシーと呼んだ。○か×か(特別区H24改題)

答:× 解説:多極共存型のデモクラシーは A.レイプハルトらの主張なのでシュンペーターの主張ではないよ。

 

【No.18】シュンペーターは、「アメリカのデモクラシー」を著し、民主主義の進展を歴史的必然としながら、民主主義という制度には、多数者が数の力で少数者の権利を蹂躙(じゅうりん)する多数者の専制をもたらす危険が内在するとした。○か×か(特別区H24改題)

答:× 解説:アメリカの第五代大統領ジャクソン下の民主主義を観察して「アメリカのデモクラシー」を著したのは A.ド=トクヴィルだよ。

 

【No.19】シュンペーターは、民主主義の制度の第一義的な目的は政治問題の決定を行うべき者を選挙することにあり、人民の役割は政府をつくること、ないしは国家の行政執行府または政府をつくり出すべき中間体をつくることにあるとした。○か×か(特別区H24改題)

答:○ 解説:説明文のとおりエリート民主主義の立場に立つシュンペーターは民主主義の意義を政治的意思決定を行う者を競争の中から選抜することとしたんだね。

 

【No.20】シュンペーターは、平等な自由を確保するために民主主義的な政治制度を発展させる必要があるとし、対立関係にあった自由主義と民主主義を積極的に結びつけようと試みた。○か×か(特別区H24改題)

答:× 解説:“自由民主主義”とそれまで対立関係にあった自由と民主主義を結びつけたのは A.ド=トクヴィルだよ。