【国際関係】・解答3・田邉塾ツイッタードリル

【No.11】主権国家(sovereign states)という概念は,11世紀頃から国際社会に存在していた。例えば,中世ヨーロッパには大小あわせて約350の領邦がひしめきあっていたが,それらを統治する領主には,ローマ教皇やローマ皇帝の権威は及ばなかった。つまり,領邦国家は主権をお互いに認め合い,自立した存在として国際活動を展開していた。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「主権国家(sovereign states)という概念は,11世紀頃から国際社会に存在していた。」という部分が間違い。正しくは、1648ウェストファリア条約で初めて出てきた。ウェストファリア条約―主権国家 とセットで覚えよう。それ以前は中世、つまりキリスト教をはじめとする宗教的権威が主に秩序を支配していた。

 

【No.12】同盟(alliance)とは,何らかの仮想敵国に対して国家の間で軍事行動における協調行動に合意した状態を指す概念であり,日米同盟や北大西洋条約機構(NATO)などのように国際社会に平和や安定をもたらすために形成されるものである。実際,国際政治の歴史上,同盟の形成が戦争やその拡大をもたらしたような事例は存在しない。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「実際,国際政治の歴史上,同盟の形成が戦争やその拡大をもたらしたような事例は存在しない」という部分が間違い。正しくは、無数に例がある。日独伊三国軍事同盟などを想起すればすぐわかりますね。

 

【No.13】封じ込め(containment)という概念は,1930年代にドイツでナチズムのイデオロギーをもとにした拡張主義的な政策が展開されている状況下で,米国が英国などと共に,対独政策の戦略概念として採用された。しかし,その概念は軍事的なものよりは政治的なものであったので,結局,ナチス・ドイツの対外進出を阻止することはできずに第2次世界大戦の勃発を防ぐことはできなかった。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「封じ込め(containment)という概念は,1930年代にドイツでナチズムのイデオロギーをもとにした拡張主義的な政策が展開されている状況下で,米国が英国などと共に,対独政策の戦略概念として採用」という部分が間違い。正しくは、封じ込めとは米トルーマン大統領がソ連対策として採用したもの。

 

【No.14】デタント(détente)は,緊張緩和を意味するフランス語で,冷戦の対立を緩和する政策概念として使われた。例えば,1960年代にフランスのドゴール大統領は,NATOの軍事機構脱退やソ連東欧圏への接近を「デタント」として正当化した。このような政策への反発から,1970年代に米国のニクソン政権は,核軍拡を推し進め,強硬な対ソ政策を展開した。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「1970年代に米国のニクソン政権は,核軍拡を推し進め,強硬な対ソ政策を展開」という部分が間違い。正しくは、ニクソンはデタントを進めた。

 

【No.15】人道的介入(humanitarian intervention)とは,主権国家内部で生じた大量虐殺や大規模な飢餓,難民・国内避難民の大量流出などの深刻な人道的危機に対して,人道救援目的で展開される国際社会の活動を指す概念である。人道的介入は,内政不干渉原則や武力不行使原則などと抵触すると批判される場合もあるが,20世紀末にはソマリア,ボスニア,コソボなどにおいて実施されている。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:○ 解説:そのとおり、実施された場所を覚えておこう。