【国際関係】・解答1・田邉塾ツイッタードリル

【No.1】ツキディデスは、古代ローマの代表的な歴史家で、ペロポネソス戦争後にローマ帝国が主導する階層的な世界秩序が構築された歴史に注目して『帝国』を表した。米ソの冷戦が終焉した後、リアリスト(現実主義者)の一部は、ツキディデスが描いたローマ帝国にならって、世界各国に軍事力を展開して、情報通信網を整備・統御して、独自の政治的価値観を普及して、米国が主導する世界秩序を構築する必要性を訴えた。○か×か (国家Ⅱ種H23改題)

解答:× 解説:「ツキディデスは、・・・(中略)・・・『帝国』を表した。」が間違い。正しくは、『戦史』(または『歴史』)が正しい。

 

【No.2】グロディウスは、17世紀の思想家・法律学者で、三十年戦争の最中の1625年に『戦争と平和の法』を著した。これは、人間の理性と自然法に裏付けられた「諸国家間の法」によって世界各国が縛られるという観念に基づいて、どのような状況で戦争が認められるのか、またどのような手段が戦争において認められるのかを周到に検討した著作だった。この著作によって、グロティウスは「国際法の父」と呼ばれるようになった。○か×か (国家Ⅱ種H23改題)

解答:○ 解説:そのとおり。上記文章も音読などして覚え込もう。

 

【No.3】カントは、フランス革命に触発され1795年に著した『永遠平和のために』において、君主制よりも共和政が望ましく、自由・平等・友愛(博愛)の理念に基づく共和国をヨーロッパ大陸に増やすための武力干渉は、それを本質的に肯定できると主張した。カントは、今日のリベラル(自由主義者・国際協調主義者)が注目する国境を超えた人々の友好・交流の意義には言及もせず、国家間の平和条約締結だけに注目した。○か×か (国家Ⅱ種H23改題)

解答:× 解説:「カントは、・・・(中略)・・・武力干渉は、それを本質的に肯定できると主張」が間違い。正しくは、常備軍全廃を主張した。また人々の友好・交流にも言及している。

 

【No.4】アリソンは、1962年キューバ危機での政策決定がどのように行われたかを分析した著書『決定の本質』において、次のような「政府内政治(官僚政治)モデル」を提起した。このモデルによれば、政府の決定は数多くの主体がそれぞれに取引やバーゲニングを繰り返すことによって行われるが、政府内において政策決定者たちがそれぞれ目標の実現に最も合理的な選択を行うので、各主体の影響力の大きさや駆引きの能力に関係なく、全体としても合理的な決定が生み出されることになる。○か×か (国家Ⅱ種H23改題)

解答:× 解説:「「政府内政治(官僚政治)モデル」・・・(中略)・・・各主体の影響力の大きさや駆引きの能力に関係なく、全体としても合理的な決定が生み出される」が間違い。正しくは、関係が大きく反映され、非合理な決定が生み出されるという主張。

 

【No.5】カルドーは、1999年に『新戦争論』を著し、グローバル化時代の紛争が、近代国際政治システムにおける「古い戦争」とは根本的に異なる「新しい戦争」であると主張した。国境を超えた市民社会の強化を訴えるコスモポリタニズムを空想的であるとして痛烈に批判するカルドーは、2001年9月11日以降、新しい技術により破壊力を増した兵器を駆使する「テロとの戦い」を遂行するブッシュ米大統領を支持した。○か×か (国家Ⅱ種H23改題)

解答:× 解説:「コスモポリタニズムを空想的であるとして痛烈に批判するカルドー」が間違い。正しくは、カルドーはコスモポリタニズム(国籍にこだわらない政治的立場という意味合い)を支持している。