【社会学】・解答4・田邉塾ツイッタードリル

【No.16】オーガニゼーション・マンとは、現代社会における組織で働く人間の類型の一つであり、ある特定の争点に直面して対立が生じた時、その論点について自由に意見表明や討論を行い、主体性を維持しつつ組織を運営することができる人々を指す。○か×か (国家Ⅱ種H23改題)

解答:× 解説:オーガニゼーション・マンの定義が間違い。正しくは、オーガニゼーション・マンを提唱したホワイトによると、組織で働くことにより組織の歯車のひとつとして、主体性を失っていく人を指している。

 

【No.17】マージナル・マンとは、異なる文化を持つ複数の社会に属し、それぞれの社会集団の境界において接点となる人間のことであり、多様な文化に接して物事を相対的にとらえることができることから、内面的な安定性を有しているとされている。○か×か (国家Ⅱ種H23改題)

 

解答:× 解説:「マージナル・マンとは・・・内面的な安定性を有している」が間違い。正しくは、マージナル・マンは、複数の文化を同時に受容し、統一的な価値観を持ちづらいため、内面的に不安定とされている。

 

【No.18】権威主義的パーソナリティとは、権威のある者に対しては無批判に服従や同調を示し、弱い者に対しては力を誇示して絶対的な服従を要求するパーソナリティ特性を指し、ファシズムや自民族中心主義(エスノセントリズム)に同調しやすい性格構造とされる。○か×か (国家Ⅱ種H23改題)

解答:○ 解説:そのとおり

 

【No.19】D.リースマンは、人間の性格類型として他人指向型、内部指向型、伝統指向型の三つを挙げ、社会の上位階層では他人指向型が、中位階層では内部指向型が、下位階層では伝統指向型が多く見られるとした。○か×か (国家Ⅱ種H23改題)

 

解答:× 解説:「リースマンは、人間の性格類型として他人指向型、内部指向型、伝統指向型の三つを挙げ」が間違い。正しくは、リースマンの提示した指向型は時代の類型である。

 

【No.20】T.パーソンズは、各個人が社会的に共有されている価値観を学習し内面化することによりパーソナリティが形成されるとした上で、現代社会における価値観の多様化により各個人のパーソナリティも多様化していることが、社会規範の共有を困難にしているとした。○か×か (国家Ⅱ種H23改題)

 

解答:× 解説:「T.パーソンズは、・・・現代社会における価値観の多様化により各個人のパーソナリティも多様化していることが、社会規範の共有を困難にしているとした。」が間違い。正しくは、パーソンズの論理の逆が選択肢の文章となっている。社会規範として共有されているものがある、そしてそこからパーソナリティ形成が始まるという論旨のことをパーソンズは主張している。