【社会学】・解答3・田邉塾ツイッタードリル

【No.11】T.パーソンズは,人間の行為を説明するためにパターン変数(型の変数)という概念を用いた。これは,人々が共有価値に基づきながら自発的な行為を繰り返すことで行為の多様性が減じ,次第に一定のパターンに収斂することを示すものである。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「次第に一定のパターンに収斂することを示すもの」が間違い。パーソンズは、次第に一定のパターンに収斂することを示すものだとは自説では述べていない。

 

【No.12】N.ルーマンは,行為者たちが互いの行為を予期しあって行為するダブル・コンティンジェンシー状態の不安定性や不確実性に注目した上で,社会システムには過度の複雑性を縮減していく機能があると説いた。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:○ 解説:そのとおり。ルーマン―社会システム論―複雑性の縮減 とセットで覚えよう。

 

【No.13】P.ブルデューは,実践的・慣習的行為の積み重ねによって形成される態度をハビトゥスと名付けた。そして,人々はこのハビトゥスを土台とすることで,社会構造とは無縁な行為を自由に展開することができるとした。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「人々はこのハビトゥスを土台とすることで,社会構造とは無縁な行為を自由に展開することができる」が間違い。正しくは、社会の既存の枠組みを維持するという逆の結論を提唱している。多くの場合、自らの得た常識外のことを人はあんまり進んではしないということを説いたと考えれば社会学知らなくても間違えない。

 

【No.14】R.K.マートンは,社会における相互行為の分析は複雑性が非常に高く困難であるとして,社会学における研究対象を主としてミクロレベルとマクロレベルの中間に限定する中範囲の理論を批判し,より抽象度の高い一般理論を構築することが重要であると主張した。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「中範囲の理論を批判」が間違い。正しくは、中範囲の理論を提唱、である。マートン「社会学は視点が大きすぎて滅茶苦茶抽象的でぼんやりとしているか、条件を限定しすぎて単純すぎて当たり前すぎることしか書かれてなく、全体として何言ってるのか分からないから、抽象性と、細かく条件を限定して考えた超ミクロをつなげられるように論じようよ。」という感じでとらえればOK。

 

【No.15】J.S.コールマンは,人間の合理的な行動に着目し合理的選択理論を展開した。この理論いおいて想定されている典型的な行為者は,各行為者が属する社会の価値・規範を内面化し,他者の利害を考慮しつつ適切に行為する理性的な行為者である。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「他者の利害を考慮しつつ適切に行為する理性的な行為者」が間違い。正しくは、自分の利害を考慮して合理的に行為する行為者が想定されている理論である。