【社会学】・解答1・田邉塾ツイッタードリル

【No.1】P.A.ソローキンは,階級という概念を提唱し,社会的諸資源の配分の結果によって複数の階級が形成されていく過程を明らかにし,さらに,社会的な分業が進展することによって配分が平等化さら,階級が解体するとした。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「P.A.ソローキンは,階級という概念を提唱」が間違い。正しくは、マルクスが提唱した。

 

【No.2】マルクスは、手段を私有する状況を批判した上で,全ての人々がそれぞれ生産手段を私有することによって,階級対立を克服することができると主張した。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「手段を私有する状況を批判した上で,全ての人々がそれぞれ生産手段を私有することによって,階級対立を克服することができると主張」が間違い。正しくは、生産手段を共有することを手段として挙げた。

 

【No.3】R.ダーレンドルフは,産業社会の成熟にともなって,各階級間で対立する利害が減少し,むしろ互いの利益が一致する機会が増大したことによって,階級闘争が形骸化したことを「階級闘争の制度化」という概念を用いて説明した。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「階級闘争が形骸化した」が間違い。正しくは、階級闘争がルールに沿って実施されているとダーレンドルフは主張。「階級闘争の制度化」とはこの意味。

 

【No.4】P.ウィリスは,イギリスにおける労働者階級の若者世代を研究し,こうした世代が親の世代の文化に反発することによって,社会で蓄積された知識や文化を習得する機会を失い,結果として労働者階級としてのアイデンティティを主体的に再生産していく過程を明らかにした。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:× 解説:「イギリスにおける労働者階級の若者世代・・・親の世代の文化に反発する」が間違い。正しくは、調査結果として、労働者階級の若者は学校でまじめに勉強してホワイトカラーとして働く進路より、労働者階級として親の世代の文化を好み、ブルーカラーとして働く傾向があるということがわかったという。まあ、いわゆる「カエルの子はカエル」という話ですが、そういう人生を選ぶ人もいるかなーというところを一般化して主張している人ですね。

 

【No.5】A.ギデンズは,固定的な構造よりも動的な構造化の過程を重視して,階級構造化の理論的枠組みを提示し,それに基づいて階級構造を成立させる原因や諸々の階級間関係の展開などについて分析した。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)

解答:○ 解説:そのとおり。ギデンズ―構造化理論の組み合わせで覚えよう。