【No.11】市場を構成する消費者や企業を,何らかの共通点に着目して,同じようなニーズを持つ市場部分(セグメント)に分類することをセグメンテーションという。セグメンテーションで重要なことは,同じセグメント内の消費者の反応が偏りを持たないように,セグメント内の異質性を高めておく一方で,複数のセグメント間では規模の格差が出ないように同質性を維持しておくことである。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)
解答:× 解説:「セグメンテーションで重要なことは,同じセグメント内の消費者の反応が偏りを持たないように,セグメント内の異質性を高めておく一方で,複数のセグメント間では規模の格差が出ないように同質性を維持しておくことである。」が間違い。異質性と同質性の位置が逆になっている。現実では定義の詳細が細かいだろうが、公務員試験においては、異質性=相違点、同質性=同じような属性(年齢・性別など)というイメージで覚えておけばとりあえずOK。
【No.12】マーケティング・コミュニケーション戦略にはプッシュ戦略とプル戦略の二つがある。プッシュ戦略とは,生産者が消費者に広告やパブリシティなどを通じて直接働きかけ,消費者が自ら購買へと進むようにさせる戦略であり,プル戦略とは,生産者が販売部隊や流通業者などの中間業者に販売促進や対面販売を行い,商品が店頭に並ぶように働きかける戦略である。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)
解答:× 解説:「プッシュ戦略とは,生産者が消費者に広告やパブリシティなどを通じて直接働きかけ,消費者が自ら購買へと進むようにさせる戦略であり,プル戦略とは,生産者が販売部隊や流通業者などの中間業者に販売促進や対面販売を行い,商品が店頭に並ぶように働きかける戦略」が間違い。正しくは、プッシュ戦略とプル戦略の位置が逆。【イメージで覚えよう】プル=企業側が供給サイド(小売店など)へ押し出し(プッシュ)てから製品の良さ発信↔プル戦略=いきなり消費者へアプローチして関心を引く(プル)。「いきなり消費者へアプローチって言っても色んな業者が絡んでるよね?」とかいうツッコミは公務員試験ではしないで「そんなものかなぁ」と覚えておいて、細かい点は、学者の方に任せておきましょう。
【No.13】流通チャネルは,閉鎖型(排他的)チャネルと開放型チャネルとに分けられる。閉鎖型は流通業者を特定するので,流通業者の交渉力が強くなり,ブランド・イメージの維持や販売価格のコントロールが難しいという欠点があり,開放型は流通業者を特定しないので,パフォーマンスの低い業者は淘汰されることにつながり,ブランドや価格に対するメーカーのコントロールが容易になるという利点がある。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)
解答:× 解説:①「閉鎖型は・・・ブランド・イメージの維持や販売価格のコントロールが難しい」、②「開放型は流通業者を特定しない・・・ブランドや価格に対するメーカーのコントロールが容易」が間違い。正しくは、①「開放型は・・・ブランド・イメージの維持や販売価格のコントロールが難しい」これは、イメージしやすい方法としては、ある化粧品を売るのに、小売店を特定しない場合、高級化粧品として売りたいけど、特売セールやりまくってる店に並べられてしまう事など。その代り売る場所が多いので売上は上がりやすい。②「閉鎖型は・・・ブランドや価格に対するメーカーのコントロールが容易」これは、逆に、高級百貨店にしか卸さないようにすると、「ブランドイメージが高級だ」と保てるというわけ。
【No.14】製品ライフサイクルの導入期における価格戦略は,目的別に2種類に別れる。新しい物が好きな革新者をターゲットとし,初期費用の早期回収を目指すときは,製品価格を高価格に維持する浸透価格戦略が採用され,一般の早期大衆追随者をターゲットとし,市場の早期拡大を目指すときは,生産コストの低下に歩調を合わせて価格を下げていく上澄み価格戦略が採用される。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)
解答:× 解説:①「初期費用の早期回収を目指すときは,製品価格を高価格に維持する浸透価格戦略が採用され」②「一般の早期大衆追随者をターゲットとし,市場の早期拡大を目指すときは,生産コストの低下に歩調を合わせて価格を下げていく上澄み価格戦略」が間違い。正しくは、①「初期費用の早期回収を目指すときは,製品価格を高価格に維持する上澄み価格戦略が採用され」②「一般の早期大衆追随者をターゲットとし,市場の早期拡大を目指すときは,生産コストの低下に歩調を合わせて価格を下げていく浸透価格戦略」
【No.15】消費者が製品の購買に至るまでのプロセスを理会するための消費者行動モデルの一つに,そのプロセスを構成する五つのフェーズの頭文字をとったAIDMAモデルがある。それぞれAttention(注意),Interest(関心),Desire(欲望),Memory(記憶),Action(行動)を表しており,製品普及の障害となる要素を分析するときなどに用いられる。○か☓か (国家一般職[大卒]H24改題)
解答:○ 解説:そのとおり。消費者モデル―AIDMAモデルとひもづけて覚えておこう。